―翌日


私はハローワークへと向かう。


ハローワークに着くと渡された紙に記入し、順番を待っていると、隣に女の人が座った。



「あの…」



私…?横を向いて顔を見ると、高校の時の同級生だった。



「…千里?」


「うん。倫子だよね?」



千里は上品な茶髪の頭はふんわりパーマのセミロングで、元々整った顔立ちにナチュラルメイク。


何だか…垢抜けて綺麗になってる。


ちょっと嫉妬しながらも会話を続ける。



「久し振りだね!」


「うん。卒業して以来だっけ?倫子、全然変わってないね。でも痩せた?」


「うん。ちょっとね」


「いいな。私も痩せたい。こっちに帰って来てたんだ?」


「…うん」



でも、変わってないな。
明るくて、元気で。いつもクラスの人気者だったもん。



「ねぇ、暇な時遊ぼうよ?携帯教えて」


「うん。赤外線出来る?」


「大丈夫ー」



千里と赤外線通信でプロフィール交換した所で、私の順番が来た。



「じゃあ又、連絡するね!」


「うん、又ね!」



千里と別れ、持っている番号札と同じ番号の机に行く。