―翌日
「……倫子さん」
「……ん?」
「起きなくていいの?もう八時だけど」
「嘘ー?!」
もう八時?!
私はビックリして飛び起きると、時計を見る。
……5時?
時計の針はちゃんと動いてる……よね?
「……まだ五時じゃない」
私がそう言うとシュウは少し笑って言った。
「倫子さんが会社に行く前に少し話したかったから」
本当はもう少し眠っていたいけど、ちょっと嬉しい。
「しょうがないなぁ。相手してあげる」
「……やっぱりいいや」
「嘘、嘘。話そ?」
するとシュウはいつもより真剣な顔をして言った。
「あのさ、三日に親父とここに来て、お互いの親が認めてくれたら、一緒に住まない?」
一緒に住むって……。
「一緒に住むって、いつから?」
「すぐ。でも倫子さんが仕事の引き継ぎが終わってから」
「本気で言ってる?」
「うん」
すごく嬉しい。
まだまだ先のことになると思ってたから。
私はベッドを下りて、シュウに抱きついて言った。
「絶対だよ?後でやっぱりいいやとか、言わないでね」
「うん」
「でも三日の日に認めてもらえるかな?」