──どこからか歌が聞こえる。




綺麗な歌声。




でも、どこか悲しそうにも聞こえる。





声の方へ私は足を進めた。

そこには小さな女の子がいた。





「──ヒラヒラ舞い落ちる

桃色の花びら

繋いだ君の手を

ぎゅっと握った──」




あぁ、なんて懐かしい歌なんだろう。