......



「おー、よしよし。可愛いのぉ~♥お前~!!」

......やっぱりいた。

なーにが、可愛いのぉ~♥だー!!

「けーいーちゃん♪おめーは何してんだ!!」

目の前にはうさぎを抱っこして撫でている啓。

「えっとぉ~。うさちゃんを撫でているところなのぉ~♥あら、稚咲ちゃん。啓ちゃんワールドへようこそ~。」

ぶりっこ口調の啓。


......殴っても良いかな。


啓のお陰で私のイライラゲージはMAXだ。


「馬鹿っ!!留年したらどうすんのさ!!」

「え。チャイムなってた?」


......こいつは......!!

どうやらうさぎを撫でるのに夢中だったらしい啓。

「とっくになってたよ!!ほら、教室戻るよ!!」

トイレ長いと思われるやん!!

「えぇー。まだいたいよー。」

「また昼休みにでも一人で来れば良いじゃん!!」

何も授業中に来なくてもさー。