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「…………はい。」
頷いたら、直昭さんはふっと
口だけで微笑んだ。
すべて見透かされてるような、
そんな優しい笑顔だった。
京都にいくのは久しぶりな気がする。
以前にフラワーアレジメントの大会で
いったきりだ。
直昭さんは慣れたように新幹線を降り、
タクシーに乗りあれよあれよという間に
旅館に着いた。
家族で旅行に来た時に来たらしい
(新幹線で乗ってる時に聞いた。)
あんまり大きくはないけど、キレイなとこ。
ぽけっと門前から旅館を見てると
手を引かれた。
「行くよ。」
「あ、…………う、はい。」
子供みたいに手を引かれ旅館に
入った。
部屋は当然?ながら別々だった。
「………つかれたから、話は明日にしましょう。
蓮花も。」