「藤ノ宮さん?」
はっとして、向かいの綾瀬さんを見た。
「大丈夫ですか。」
「あ、あの、はい。大丈夫です……」
あれから、
とりあえず私は綾瀬さんと一旦別れて、家に帰った。
綾瀬さんは、お姉さんと食事の予定が
あったからそのあと綾瀬さんの家に来て、
色々話そうという事になったのだ。
「改めて…ありがとうございます。
今日は、わざわざお店休みだったのに。
打ち合わせしてくださって、」
「いえ。楽しかったですから。わたしも」
綾瀬さんは、ふっと笑ってくれた。
食事をした時にお姉さんから色々聞いたのかもしれない。
「お姉さん素敵な人でしたね。
綾瀬さんのお父さんも素敵な人ですね、
お花を贈りたいって。」