「……。」


「『……とまぁ、父さんは花屋に行くのが
恥ずかしいから私に頼んできたわけよ。』」


「へえ、」



「『でも、私に聞かれても花屋になんて行かないから。
分かんないし、直ならいつもイベントで花もらってるから知ってるかしらって思ってね。』」







***







姉はきっと藤ノ宮さんが俺の好きな子だとは思わない
だろう。



たぶん。




打ち合わせが終わったら姉から連絡があり、
晩ごはんを一緒に食べる予定だ。