朝日が差し込む静かな教室。
外ではサッカー部が白い息を吐きながら走っている。
いつも、誰もいない教室で一人窓の外を眺めるのが私の習慣。
時々「学校なんてサボりたい。」って言う人がいる。
私も思うけど、実際になんて無理。
遅刻するのすらも怖くて出来ない私には夢のような話だ。
あと1ヶ月で受験。
サボりたい。なんて口にしたら親が怒るだろう。
今まで勉強から逃げてきた分、やらなきゃいけないことが多い。
そんな私に休む暇ないだろ!って。
別に親に従ってる訳ではない。
ただ本当のことだし。
佑紀と同じ高校に行くって決めたから。