体を壊しつつれんはサッカーを続けた

何度も病院に運ばれても

あいつは、心が折れかかっていた

見た目によらず繊細で傷つきやすく

そんなある日

中二の時だったか


「れんはさ…好きなことかいねぇーの?」

「いない」


れんの冷たさがました


「あっ!あの子このクラスで一番人気なんだぜ?」

「あっそう」


このままだとれんが同じ場所から下りてしまう
そう思った俺は心の拠り所を作ってやったらきっと頑張ってくれると考えて必死になって進めた


「あの子は?俺タイプかもしれねぇー!可愛くないか?」

「そうか、なら告白でもしろよ」


れん……

そう言ってどこかに消えて行くれんの背後が寂しそうに見えたのは言うまでもないだろう

だが、あるきっかけができた

サッカー部に入っていた俺達のところに新しい部員が増えた

それはマネージャー候補の静かな女の子だった

顔を赤らめて挨拶をしていた

まるで俺にはこの中に好きな人がいるように見えた


「サッカー部に入ることにしましたかれんと言いますマネージャー候補です!どうぞ至らないところがたくさんあると思いますがよろしくお願いします!」


緊張しまくってる女の子はこれから奇跡をも、もてらすことなった