小学校からの付き合いの俺達はどんなときも一緒にいた


「れん!」


学校が終わりいつも通りサッカーをして遊んでいたその帰り道俺はあいつにある話を持ちかけた


「ん?何だよ!」


あいつはリフティングしながら答えた


「お前さ!将来の夢って何だ?」

「夢?」

「そぉー夢!俺は……サッカー選手になりてぇー!プロ目指すんだ!」

「ほーそれはご苦労なこった……よっと!」


リフティングを華麗にしながらボールを背中に載せるあいつはすごくどうでも良さそうに答える


「人事だな?お前はどうすんだよ!そこまでサッカーうめぇーのに!お前ならとっくにそう言い出すかと思ってた」

「どうだろうな……人って永遠ってねぇーからな……そのうちできなくなるかもだし……」

「おい!諦めんのか?」

「俺さ、隠してたけど体が弱くて
スポーツホントはやっちゃダメって言われててな」


あいつはそこら辺のベンチに腰をかける
ボールは見事にあいつの人差し指の上でクルクルと回っている


「じゃーやめちまうのか?」

「そのうちできなくなるかもな……」


その会話のあと俺らは家につくまで話さず家に帰った

だけど中学に上がった時あいつは変わった