「おはよーん!れん!」
椿はニコニコしながら俺に挨拶をしてきた、その姿は、どことなくかれんに重なった
「あ〜おはよう」
「さっ!行こー?」
「あ〜そうだな」
椿は、俺の歩数に合わせながら歩いて俺にずっと話しかける
今日の授業の事
好きな事 食べ物
そんな他愛のない話は少しずつ、居心地の良さを覚えていた
学校についても授業が始まっても
あいつは俺のそばを離れず話しかけ続ける
かれんにほんとそっくりだ
でも、俺の中にはまだカットウがあった
かれんの命を奪った俺には幸せになる資格はない
誰かと話す資格も
生きる意味すらないと、
それでも心は正直だった
こいつと話していて楽しいと思う毎日に、少し満足だった
今日も授業が終わり
あいつと一緒に帰り俺の家で他愛もない会話をする
それが繰り返される毎日となっていった