ガタンゴトン………ガタンゴトン…ガタンゴトン

ここはどこだっけ…?
あぁ電車の中だ。

変だな…もうそろそろ着くはずなのに…?

「オキャクサマニオツタエシマス…」

なんだ…この声?
カタコトだなぁ… !?

ガタッ!!!

「あ…れ?なんでだ…?なんで誰もいないんだよ…?」

僕は真っ青になった。
電車の窓の外は真っ暗だ。

スマホは寝る前までは使えていたのに
使えない。

なんだこれ……?

「コノデンシャハドアノクニニマイリマスオデグチハ……」

は?ドアの国?!

どこだよそれ…

くそっ…終点まで乗っていようかな…。

プシューー

ドアが開いたと共に少年の身体は不思議な力で動いた。

は…?