ベッドと龍くんに挟まれたあたしは、身動きがとれなくなってしまう。
「りゅ、龍くん!」
ねえ、期待しちゃうよこんなの。
龍くんは何を考えてるの?
あたしのこと、嫌いになったんじゃないの?
顔が近づき、さらりと龍くんの前髪が揺れた。
どきどきと、速まる鼓動。
泣きたくなった。
「龍くんがわからない....」
ひどい態度をとってくるかと思えば体育祭で1番に駆けつけてくれたり、優しくしてくれたりこんなに近づいてきたり...
「もてあそんでる?」
あたしは、龍くんをしっかりと見つめた。
心臓はもう口から飛び出そうで、顔が熱すぎる。
怖いけど…伝えなくちゃ。
「龍くんが……好きです」