☆side 結菜☆
「結菜、大丈夫か?」
あわわ…!
部屋に入ってきた龍くんは、今日もものすっごくかっこいいです…!
「ごゆっくりねぇ~!♪」
きゃあ~!と騒ぎながらドアを閉めるお母さんに、龍くんが会釈する。
ううう、あんなに騒いで恥ずかしい母親だよぉまったく…!
「あ、えとっ、もうすっかりだよ!龍くんそばにいてくれたみたいでありがと!」
慌ててお礼を言うと、なぜか龍くんはそっぽをむいて小さくいや、と首を振った。
「え、ど…どうかした?」
「何もない!」
何だか慌てているように見えるけど、何もないなら、まぁいいかなぁ?
「それよりさ」
龍くんの雰囲気がからりと変わった、気がした。
「昨日はおまえのペースにまんまとはまっちゃったから、仕返しな」
え、あたしのペース?て、何?
「って、ちょっと…!」
龍くんはベッドへ上がってきて、あたしにまたがるように座った。