くるみは、たぶん正しいことを言っている。 「いさぎよくふられろ、って言ってる?」 意地悪くくるみをのぞき込むと、 「あっ、いやそういう意味じゃなくて…っ」 わたわたとくるみが手を動かしてそう言った。 「あははっ!冗談よ!」 可愛いなぁくるみは。 「でもね、私は諒吾とは付き合う付き合わない関係なく、ずっと仲良しでいたいの」 私も、あれから色々と考え直した。