どのくらいそうしていただろう。 おそらくそんなに時間は経っていないはずだが、俺にとっては無限にも思われた時間がすぎた頃、結菜が寝息をたてはじめた。 結菜をそっとベッドに横たわらせ、起こさないよう慎重に部屋を出る。 「ふ~……」 大きく息を吐き出す。 押し倒さなかった俺を誰か褒めてくれ。 心臓が暴れまくっている。 「まじで…心臓壊れたらどうしてくれんだよ…」