どういうことか…全然わかんない…。



「だから…っ、こんな無茶しやがってもしおまえの身に何かあったら俺は…っ!」


え……



それって、あたしを心配してくれ…て?
 


じれったそうに言いよどんでいる龍くんは、あまりにも優しくて……



「結菜。もうなんか、言葉でねーわ、俺」



ぎゅっと抱きしめられた。




あ、やば…あたし…



力が抜けて…頭がぼうっとして…



「ゆ、結菜?」



龍くんの胸の中って本当に…本当にあったかくてものすごく安心する……



龍くんの声を聞いたのを最後に、ふっと意識がとぎれた…。