「長瀬くん、かー…」

夜。



お風呂から上がったあと自分のベッドにばふっと腰かけ、そばにある羊の抱き枕をぎゅっと抱きしめる。



お気に入りのマグカップで淹れたてのミルクティーを一口すする。

 
全然悪い人じゃなかった。


かっこよかったし、

モテるんだろうなってのは話しててわかったし…


なによりちょっと嬉しかった。


でも、気になるかって聞かれると…?

 

「んん~~…」



わかんないものはしょうがない。



あたしは考えるのをやめた。