『来月の1週目の日曜日、さくらの公園に来てください。もう一度、きちんと謝って話がしたいです』



あれから龍くんは、毎日ではないけど学校に顔を出すようになった。



龍くんの下駄箱にそっと入れた置き手紙。



読んでくれたかな。



来てくれるだろうか。



新学期ということで席替えをして新しく変わってしまった窓側の席。



あみだくじで決まった席は、なんと龍くんの斜め後ろだった。




神様っているんだろうか。


龍くんとはあれから話せていなくて気まずいままだし引き離してほしかったけどそんなに離れなかったことに嬉しい、なんて思ってる。



HRでその後ろ姿をぼーっと見つめる。


もうすぐ行われる体育祭の種目決めの時間なんだけど、龍くんの後ろ姿ばかり見て全然話も入ってこない。