「あ、諒ちゃんだおはよ!」


あたしに気づいた諒ちゃんが軽く手をあげて応えてくれる。


「早いね!朝練かなんか?」


「せーかい。ちょっと寝坊して時間やべー」


「え、まじか急げ!頑張ってねっ」


「おー」


諒ちゃんはにっと笑うと急いで行ってしまった。


「結菜ちゃんおはよ~」


「あ、おはよー!」


次々に友達はやってくるけど玄野くんが来る気配はない。