「ねぇ、さくら」
玄野くんが取ってくれた猫ちゃんは、さくらじゃないけど似ているのでそう呼んでいる。
「玄野くん、どうしてるかな?」
元気にしてるかな?
大下さんたちとは上手くやれてる?
「……会いたいよ~…」
ぎゅっとさくらを抱きしめたとき、ぽろぽろ涙がこぼれだした。
弱いよね、あたし。
自業自得なのに。
あのとき、玄野くんにちゃんと自分の気持ちを伝えてたらこんなことにはならなかったのに。
こんなこと考えたって遅いのはわかってるんだけど……
「玄野く……ん……っ」
胸が苦しい…っ
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