「でもさ、結菜って超モテるんでしょ?」


「あ、なんか1年の数学の先生結菜ちゃんのこと好きらしいね」


「でも高嶺の花すぎてどんな男でもオトせないってうわさだよ」


「結菜ちゃん、綾乃ちゃん、くるみちゃん3人娘のファンクラブとかあるらしーよね」



待って待って…


つっこみどころありすぎて対処できませんあたし…



がくっとうなだれる。




「ね、じゃあ正直な話今まで何回付き合ったの?」



そんなあたしに1人の友達がのぞきこんで聞いてくる。



「あ、私もそれ聞きたいな」

「私も!」

「教えて教えて!」


う…



みんなのキラキラした瞳がまぶしいです。



答え言ったらその輝きが一気に消えそうで怖いです。


でも嘘はいけないよね!



こんなこと言うのとっっても恥ずかしいんですけどね!!



「………0回」



ぴし、とその場の空気が固まったのが分かった。


う…予想通り。



「ま、またまた何冗談言って…」


「手つなぐのもハグもちゅーもなんもなしっ!付き合ったことすらありません!!」




『…えぇ~~~??!!』


一拍おいてみんなの大声がきれいに重なる中、すべてを知っている長い付き合いの綾乃ちゃんとくるみは肩を震わせて笑っていました…。


   ☆   ☆