ほんとばか...あたしあんなひどいこと言ったのに....


でも...


ど、どうしよう。


あたしのせいだ。


「お、大下さんっ!!」


あたしはパニックになりながらもすぐさま立ち上がった。


「今すぐ玄野くんに会いたい…!!」


本当に不思議だ。


会いたくないなんて言いつつ心のどこかでは会いたくてたまらないと思っている。


「結菜…」

「結菜ちゃん…」


あたしがばかなこと言ったせいで玄野くんが苦しんでるんだ。



「あたしを……っ、あたしをはやく玄野くんのとこへ連れて行って!!」



あたしの言葉に大下さんは大きくうなずいた。


「車は外で待機しております…っ」



「結菜、伝えてきなさい」

「何を伝えるかは、もうわかってるよね?」


綾乃ちゃんとくるみに力強くうなずく。


「もちろんだよ……っ」



あたしは急いで大下さんのあとへ続いた。