「命に別状はありませんが意識がもうろうとされてるようで……っ!」


「……え…っ?!」

サッと血の気が引いていく。



「龍様は私たちがとめにはいるのもお聞きにならず、無理をしてまで体づくりに励まれておりました……」



「か、体づくり...?」



「結菜様とお出かけなさったあとからです。
急に、鍛えるのだとおっしゃられて...」


えっ...

それってあたしがたくましい人が好きって言った、から…?!



「連日ジムへ通い、疲れがたまっておられたのか……昨夜の雨の中もランニングにいかれ、そして無理がたたってさっき……」



「ばか……あいつ何してんの…」