た、頼み…? てかやめるのは当然だから! 「龍様って呼べ」 「はぁあぁぁぁあ?!!」 ゴンドラの中、あたしの大声が響く。 「だからおまえ声でかいっつの……」 へんっと腕を組んであたしは、玄野くんをジトッと見た。 「龍」 「おい、じゃなくてかわいく様つけて……」 「龍どの」 「時代いつだよ?!」 「お龍」 「女じゃねー!」 リズムよく激しくつっこみを入れる玄野くんに、いえーい!と笑顔で手をだす。