突然の言葉にうつむいてた顔をばっと上げる。



玄野くんはにやにやしてあたしを見ていた。



「はっ…?!」


「残念そうな顔してる」



う、うそ!てかするわけ……っ



玄野くんは立ち上がるとあたしの横へ移動してきた。



「や、やだ!来ないでよ…っ」



近くなった距離に鼓動が速くなり、それを隠すようにぎゅっと猫を抱きしめる。



玄野くんの匂いがわかるほど近いよ……っ




「そんな顔で言われても説得力ねーし。いやがることしねーつったけどいやがってないなら別」