玄野くんがちらりとあたしに視線を移した。


う、うそっ、早くもピンチ…?!



引きつった笑みを浮かべて玄野くんを見る。



「な、なに?」



「このあとお土産見たら、遊園地出て夕飯までの間ぶらぶらするか」



え……



「あ、う、うん!さんせー…」



なんだ…



ってもしかしてあんなこと考えてたのあたしだけ…?!



恥ずかしさでいっぱいになってカッと顔が熱くなった。



「曇ってきたな…通り雨くるかも」



玄野くんはいつも通り。



…あたしだけこんなわたわた変な心配してばかみたい。



「……襲われてーの?」