それを見てなぜかコホン、と咳払いをした玄野くんは、あと残りの玉でお菓子を撃ち取った。
「ベンチで食べる?」
そばのベンチで一休み。
お菓子を食べていると玄野くんがあたしを見つめているのに気づいた。
「…玄野くん?」
「あのさ。名前……、っ、やっぱあとで言う」
「え?あ、うん」
名前?って、なんだろ?
「ほら行くぞ」
「え?!ちょっと待ってよっ」
一瞬浮かんだ疑問はすぐに消え、急いで最後の一口を飲み込むと、慌てて玄野くんの後に続いた。
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