「…玄野くん」


「まずはあれだなっ、ジェットコースター!」

ふらつくあたしを男らしく支える、ね…

ふふっ、見てろよ!


「おっけーい!よっしゃいくぞ!」


───そして。


「…大丈夫?」


ぐったりしている玄野くん。

「へ、平気だ…」


そうは見えないんだけど…。


「どこかで休む?」


「い、いやいい!せっかく来たんだからもっと楽しまなきゃなっ」

「え、いやでも…」

「結菜っ!次はあれ行くぞ!」


引っ張られた先にあったのは…

「お化け屋敷?」


いいじゃん楽しそうっ!

わくわくして並び始める。

お昼の時間ということもあって比較的すいてるみたいだ。

しばらくするとすぐに順番はまわってきた。