「ないないないっ!!」


バッと玄野くんから目をそらして大声を出したあたしに、玄野くんがびくっとする。


「ゆ、結菜?」


「ばかばかばかばかっ!あたしのばかっ!ほら、行くよっ」



ホームに滑り込んできた電車に、無理やり玄野くんを引っぱった。


……何考えてんだろ、あたし…。


   ☆   ☆   


電車に揺られ、やってきました遊園地!


いざやってくるとテンションも上がってくるというものです!


「玄野くーん!なに乗る?!」


受付でもらったパンフレットから視線を玄野くんにむけると、
なにやらぶつぶつ呟いていた。



「…そうだな、まずはふらつく結菜を男らしく支えるためにジェットコースターにするか…いやそれとも……」



……聞こえてるんですけど。