「あのお姉さんたちと遊園地行けば?」
ふん、と顔をそらす結菜。
「あたしなんかほっといてさ」
……やばい、かわいい。
「え、なに見てたの?妬いてる?」
つい意地悪したくなって結菜の顔をのぞき込んでやる。
「は?!ば、ばかじゃないの!」
真っ赤になって俺から飛び離れる結菜がこの上なくかわいい。
ま、結菜が妬くわけないのはわかってる。
だが思わずふっと笑みがこぼれた。
今日1日、俺はこんなに愛しい人と一緒に過ごせるのか。
「さ、行くぞ」
隣を歩く結菜の手をそっと握ると、結菜の顔は苺のように真っ赤になった。
やべー……
はたして俺は、こんな結菜といて理性を保ち続けていられるのか……。