梓さんとシェフスタッフの人達に
挨拶して裏口から出た。


「おい.ガキ!!」


へっ?私…?


「さ.沢村君!!!」


なんで〜っ!?


沢村君があきらかに怒った顔で
壁にもたれて立っていた。


「なんで!!」


「なんでじゃねぇよ!!
お前なに俺に黙ってバイト
決めちやってんの!?
てか…そんな事よりこの前の
事どう言う意味だよ!!」


あっ…バカって言った事だよね?


「ごめんなさい!!あのね…
バカじゃなくてね…。
あれはつい言ってしまったって
言うか…その…。」


やっぱり人にバカって
言っちゃダメだよね…。


「はっ?そんな事聞きたい
んじゃねぇよ!!
俺がいつお前の事が迷惑
って言った?
俺に頼るなって言った?
迷惑だと思うなら始めから
お前にかかわってねぇよ。」


沢村君はなぜかすごく
悲しそうな顔をしていた。