「どうして?どうしてダメなの!?」


私は沢村君の背中に
問い掛ける。


「ダメなもんはダメなんだよ!!」


前を向いたまま
沢村君が答える。


「私は確かに泣き虫だし…。
ドジで1人じゃ何も出来なくて
いつも沢村君に迷惑掛け助けて
貰ってばっかりだけど…。
いつまでも沢村君に頼ってばかり
じゃいけないと思って…。
少しは大人にならなくちゃって…
努力してるつもりなの!!」


沢村君が振り返る。