「梨子!!俺…隼人とちょっと
行くとこあんだわ…。
悪いけど先に帰ってて!!
心ちゃんも梨子ん家で待ってて。
後から隼人に送らせるし。
用が済んだら梨子ん家行くから。
じゃあ!!…おい!!隼人行くぞ…。」


いつもの梨子なら旬君がそう
言うと駄々っ子みたいに
「どこ行くの!?私も行く!!」
って…言いそうなのに…。


今は素直に頷いている…。


旬君のいつもと違う態度に
気付いているんだろう。


沢村君も黙って旬君と一緒に
教室から出ていった。