♪〜♪〜♪


「あっ♪梨子からだ!!
ちょっと悪い…。」


旬が携帯で話し出す。


あぁ〜腹減った…。


早く帰って飯食お…。

(嫌だ!!離して…)

かすかに声が聞こえる…。


綾瀬…?


暗くて良く見えない。


まだ旬は話しながら
俺の前を歩いてる…。


「おい!!旬!!先に帰ってろ!!
俺.体育館に携帯忘れた
みたいだわ!!」


走り出した俺の後ろから
旬の声がする。


「隼人!?携帯ってお前…!!
どうしたんだよ!?
ここで待っててやるから
早くしろよ!!」


俺は走った…。


あの声は絶対に綾瀬だ…。


どこだ?…どこに居んだよ!?


居た!!


やっぱり綾瀬が男3人に
囲まれている。


「なんだよ!!久しぶりに
会ったんだからちょっと
付き合えよ!!」


髪を赤く染めた野郎が
怒鳴りながら綾瀬の腕を
引っ張って行こうとして
いる所だった。


他の2人の男達もニヤニヤ
しながら見てやがる。


クソッ…。


ふざけた真似してんじゃねぇぞ…。