リビングに入ると心愛の
周りを3人が囲んでいた。


心愛がトコ…トコ…トコと
俺の所にやって来る。


「パパ…抱っこ!!」


すぐに抱きしめてやる。


「あらぁ!?隼人.帰ってたの!?」


お袋は今.初めて俺の
存在に気付いたのか?


「お前.帰ってたのか!?」


親父と兄貴までびっくり
してやがる。


「さっきからここに
居たんだけど…。」


「よぉ…パパおかえり!!
どうだ我が子を抱いた気分は?」


兄貴に冷やかされてる
俺を見てお袋が笑ってる。


「親父.お袋…ごめん…。
俺の居ない間にすげぇ迷惑
掛けたな…。
自分で責任とらなきゃいけ
なかったのに…。
心愛の事…許してくれて
ありがとう。」


「隼人…その言葉を言う相手を
間違ってるんじゃないか?
お前の事を1番に考えて
1人大変な思いをしたのは
心ちゃんだ…。
すぐにお前を呼び戻そうとした。
でも心ちゃんは1人で産む
決心をしたんだ。
お前に言うと夢を捨てて帰って
来るから言わないで欲しい
と頼まれた。
お前は幸せ者だな…こんな
いい子に出会えて…。
大事にしないとな…。」


親父から言われて改めて
心の事を愛しく思った。


「あぁ…最高の女だよ。」