この中に心が居る…。


本当は会いたくて…会いたくて
しょうがなかった心にもうすぐ
会える…。


公園にはたくさんの親子連
れが居て賑わっていた。


ジャングルジムの横に犬を
連れた心が居た…。


三年振りに見た心に
愛しさが込み上げてくる。


心は少し大人びて一段と
綺麗になっていた。


「ママ!!見ててね♪」


「うん♪心愛!!あんまり
高い所に行っちゃダメよ!!」


「心愛…。」


心を愛する。


「旬!!…まさか…。」


「お前の子だよ…。
心ちゃんお前が向こうに行って
すぐに学校辞めたんだ。
心ちゃん大変だったんだぞ。」


「なんでだよ…なんでそんな
大事な事をアイツ…俺に話さ
ねんだよ!!」


「お前.心ちゃんの気持ち
少しはわかってやれよ!!
お前に別れを言った時には
心ちゃん産むつもりだった
んだよ!!
でも言ったらお前イタリア
に行かなかっただろ?」


「当たり前だろ!!俺の子供
なんだぞ!!
イタリアなんかに行ってる
場合じゃねぇだろ!!」


「だから心ちゃんは言わな
かったんだよ!!
お前に夢を諦めさせたくな
いからって…。
心ちゃんはスゲェよ…。」