「しかし…父親って言うの
は厄介な者で…。
自分の娘の相手となればどんなに
完璧な男でも素直には許せない
生き物なんだよ…。
君も父親になればわかると思うん
だが…すまん.すまん!!
少し口うるさい親父になって
しまったな。(笑)」


「いえ…でも僕は人をこんなに
好きになって自分の命に変えて
でも守ってやりたいと思ったのは
彼女が初めてで…彼女がそばに
…僕のそばに居てくれるだけで…
ただそれだけで僕は…幸せなん
です…すいません。」


隼人が泣いていた。


でも…最後までお父さんの
目を見ながらゆっくりと自分の
気持ちを話してくれた。


初めて見る隼人の涙。


こんなにも愛されて私は世界で
1番幸せなんじゃないかと思う。


「隼人君…君だから心は
好きになったんだろうな…。
君の言葉に嘘はないって
君の涙を見て思ったよ…。
君の心に対する気持ちは良
くわかった。
これからも宜しくな!!
いつでも遊びに来なさい。」


お父さんの目も少し赤かった。


予想外の展開に初めは
びっくりしたけど…。


この日は私にとって一生
忘れられない日になった。