-日曜日-


俺達は空港に居た。


「昼の便だって言ってたから
ここら辺りに居るんじゃねぇの。」


「人がいっぱいだね。
しおりさんに会えるかな?」


心が辺りを捜しだす。


「おい!!あんま俺から離れんな!!
迷子になったらどうすんだよ!!」


俺は心の手を握る。


「もぉ!!大丈夫だよ!!
迷子になんかならないよ!!」


「うるせぇ!!お前は迷子に
なる可能性大なんだよ!!」


「隼人…心ちゃん?」


振り返るとしおりさんが居た。


「2人共どうしたの!?
空港にケンカしに来たの?(笑)」


「いや…隼人が…。」


「お前が俺の言う事
聞かねぇからだろ!!」


「はいはい…ケンカする程
仲がいいって事かしら?(笑)」


「いや…あの今日はもう一度
しおりさんに会ってお礼が言い
たくて…。
私…隼人に想いを伝えました。
しおりさんのお陰なんです。
ありがとうございました。」