学校に着いて自転車を
駐輪場に置いて2人で歩く。


さすがに学校ではギュッも
出来なくて少し離れて隼人
の後ろを付いて歩く。


「ほら!!」


差し出された隼人の手。


「なに?」


「ちゃんと俺の横に居ろよ!!
お前がそばに居ねぇと不安
なんだよ!!ほらっ…。」


そんな隼人の言葉に
手を繋ぐ。


2人で廊下を歩いていると
みんなの視線が痛い。


「あの2人別れたんじゃ
なかったの?」


女の子達の声が聞こえてきた。


「隼人…手…。」


「なに?離さねぇから…。
お前は俺のだろ。」


前を向いたままいつものように
片手はズボンのポケットに入れた
隼人が言った。


「……うん。」