しおりさんは私に何を
伝えたいんだろう…。


「あの日.隼人も.もうすぐ
待ち合わせの時間だから
って言ってたの…。
でもその時…私.急にお腹
が痛くなっちやって…。
どうしようもなかったの。
隼人は私が凄く痛がってるのを
見て救急車呼んでくれて。
私ね…お腹に赤ちゃんが
居たの。
流産しかけてたんだ…。
長い飛行機の旅で無理
しちやったから…。」


えっ…赤ちゃん!?


沢村君の子供…?
じゃないよね。


「それで救急車に乗る時に
知り合いだって言う事で
隼人も救急隊員の人に無理
矢理.乗せられちやって…。
病院まで一緒に来てくれたの。
父に連絡が出来れば良かっ
たんだけど…。
パーティーで携帯の電源を
切ってたみたいで…。
父と連絡が取れたのが夜中
だった…。
父が来るまで隼人ずっと
病室の外で待ってくれてた
みたいなの。
私.眠ってて知らなくて…。
本当にごめんなさい…。
私のせいだよね。」