「心…ちゃん?」


涙を拭いて顔を上げる。


「しおりさん…!!」


ずっと忘れる事が出来ない
プリクラの中の綺麗な人。


「やっぱり心ちゃんね?
どうして私の事…?」


「沢村君の家で…あ.あの…
プリクラ見ちやったんです…。」


「プリクラ?…そうなんだ。(笑)」


「あの…沢村君ならまだ
学校に居ると思います。」


「今日は心ちゃんに会いに
来たの…。
校門の前で待ってたんだけど…。
ごめんね…2人のケンカ
見ちやった。
さっき隼人の告白聞いて
絶対にあなたが心ちゃん
だと思って追い掛けて来
たのよ。」


「あれは違うんです!!
沢村君.冗談で言ってた
だけで…私達…本当に何も
ないんです!!」


「どうして?隼人は冗談であんな事
言ったりしないと思う。
2人は付き合ってるんでしょ?
隼人に告白されたんじゃないの?」


「私達本当にそんな関係
じゃ無いんです!!
沢村君を信じてあげて
下さい!!」