授業が終わってみんなが
帰って行く。


「今日.梨子ん家でDVD見ねぇ?
昨日借りて来たんだけどさぁ
おもしろそうなんだよ!!」


「ごめん。私は帰るね!!」


帰ろうとする私の前に
旬君が立った。


「心ちゃん…俺達友達だろ?
隼人と心ちゃんの事は俺は
何も言うつもりはないよ。
でも…その事で俺達の友達
関係も終わっちゃうの?」


「………。」


「今まで通り友達で…。
それでいいじゃん。ねっ?」


旬君の言う通りだ…。


友達に戻る…。


自分でも沢村君に
そう言ったのに…。


私.何してんだろ…。


旬君に言われなかったら
沢村君どころか梨子も旬君
も失うところだった。


「私…何やってんだろ。
みんなに嫌な思いさせて
ごめん。ほんとごめんね。」