「沢村君ごめん…こけちやった。」


綾瀬の足元を見ると
赤く腫れあがっていた。


「ごめん…俺が一緒に登って
やれば良かったんだ。」


俺は力いっぱい
綾瀬を抱きしめた。


「うぅん…来てくれて嬉しい…。」


そう言って俺の背中に
手を廻す綾瀬…。


「本当にごめんな…。」


「沢村君が謝る事なんて無いよ。
自分が悪いんだもん…。」


「痛い?」


「少しね…でも大丈夫。(笑)」


本当はスゲェ痛い筈なのに…。


心…俺の前では強く
ならなくていいんだぞ…。


俺にもっと弱い所を
見せてくれよ。


もっと俺を頼ってくれよ。


お前なら俺は全て
受け止めれるのに…。