10分後…裏口の外で待ってた
沢村君に声を掛ける。


「遅くなってごめん。」


「………。」


沢村君の後ろをトコトコ
付いて歩く。


つなぎのポケットに両手を
突っ込んで歩いてる。


沢村君の背中を見て
やっぱり好きの気持ちで
いっぱいになった…。


-ドンッ!!-


「痛っ…。」


沢村君が急に振り返って
立ち止まったから沢村君の
胸に思い切り顔をぶつけて
しまった。


「ごめん!!私.ボーッとしてて…。」


ち.近い…。


私は一歩 後ろにさがった。


「お前…もしかして店の客に
誘われた事あるんじゃねぇの?」


へっ?