裕くんの表情が固フリーズした。

そんなこと無視して、私は畳み掛けた。

「今さら、そんなこと言っても、裕くんの言ったことは消えない。」


ごめんね、本当はもう、許してる。
だって、嘘だって気付いたから。

“でも、自分がどんなに不利になっても、大事なやつが傷ついたら助けるんだ”

陽が公園で言った言葉。
さっきの夢の中でも何度も何度も陽は囁いていた。


それで気づいた。
裕くんは陽を守ったんだって。助けたんだって。



「私、もう、裕くんのこと、良く見れない。出てって。」

「春華……」


「出てってよ‼︎」