え?



何だろう。
私、何か見落としてる気がする。


この違和感はなんだろう?


“でも、自分がどんなに不利になっても、大事なやつが傷ついたら助けるんだ”

もう一度、陽の声が響いた。

ーーーっ!裕くん!


私、私……


「……はる……はるか!」


裕くんの、声がした。
私のこと呼んでる。



「ゆ……くん。」


眩しい。

「ん……」

「よかった……気づいて。」

すぐ隣から裕くの声がした。

目を開けると視界いっぱいに白い天井が広がった。
ところどころ、黄ばんでいる。