裕くんに、本当のこと、言おう。
それで、陽に今日言われたことも話さなきゃ。








五月の風は少し、暑い。
汗がジワジワと吹き出す。


遅いなぁ。



まだかなぁ。



「春華。」


「うわっ!?」


気付いたら、裕くんは、私のすぐ近くに立っていた。