嘘……あの噂ってわたしのことだったの?

いきなりな展開でわたしは目を見開いたまま。


今度は、雪亜はわたしの目を見て

「菜々美、ずっと好きだった。俺と付き合ってください!」

と言い頭を下げた。

でも……嬉しいけどわたしには理人がいる。
断らなきゃ。

「あの気持ちは嬉しいけど

「思い出した!菜々美、高校のとき雪亜のこと気になるって言ってたよね!?でもあの噂があったからもう諦めるって!」

わたしの言葉を遮り、クラスの中でよく恋話をしていた愛海が付け足した。

「え!ちょっと愛海!?」


「おいまじかよ白沢!よかったな雪亜!お前ずっと好きやら付き合いたいやら言ってたもんな〜。」

「おい!」


どうしよう。絶対みんな誤解しちゃってる。
でもでも今本当のこと言ったら空気悪くなっちゃうのは目に見えてるし……