「うーん秘密ね〜……」

その時チラッと雪亜くんと目が合った。

ん?なんだろう。

「おい雪亜!暴露しちゃえよー♪」

たしかに雪亜くんの秘密……正直気になる。
それになんかそわそわしてるような……

「じゃあ、実は俺……


 菜々美が好きだったんだ!
 ……てか、今も……」

瞬間、この場が静かになるのが分かった。

「……え、今も?」

「……うん……」

雪亜くんの顔はお酒のせいもあるのか、りんごに劣らないくらい真っ赤だ。

すると、ヒュー♪と1人の男子がひやかし始めた。

わたしはというとまだ少し整理できてない。

雪亜くんが……わたしを?

「あ、もしかして噂にあった雪亜の1年の時から好きだった子って白沢のことだったのか!?」

「おう。」